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難しい「長屋」の解体

こんにちは!岐阜県関市に拠点を置き、岐阜市、美濃市などの各地域で解体工事や内装解体などの各種施工を手がけている藤田興業です!
皆さまは「長屋」をご存じでしょうか。
聞いただけではピンとこないかもしれません。
あるいは時代劇をご覧になる方であれば、イメージができるかもしれません。
長屋とは、横に長い一棟の建物に、複数の住宅が壁だけを隔てた形で連なっている集合住宅を指しています。
江戸の町には、この形状の家屋が密集して建てられていましたが、実は現代においても長屋は存在しています。
今回はこの長屋の解体工事についてお話しいたしましょう。

長屋の解体方法

長屋は非常に解体が困難な建物です。
その理由は構造にあります。
長屋は、隣接する別の住居同士が壁を共有しているという極めて特殊な構造をしています。
つまり一軒の住人からご依頼を受けて壁を壊すと、そのまま隣の家の中へと突き抜けてしまうのです。
そのようなことをすればトラブルに発展してしまいます。
このような事情から、長屋の解体工事は区分所有法という法律において、「長屋の各住戸の所有者の四分の三以上の合意」と「隣人の合意」を得なければならないと定められているのです。

長屋解体に求められる適性とは

法に定められた数の合意を得られ、長屋の解体に取り組む際には、隣家と接している壁だけは間違っても壊さないようにしなければなりません。
この工事には切り離し解体という手法が用いられ、長屋全体の強度に影響を及ぼしてしまわないよう、柱などのパーツを適切に残しながら施工を進めていく必要があり、豊富な経験と高い技術が求められます。
そして同意を得られたとはいっても、隣家や近所には解体によって騒音や振動で迷惑がかかってしまうことは避けられません。
近所の方々の精神的な負担を少しでも軽減するためには、しっかりと挨拶を交わし、顔を合わせた際に不快な思いをさせないためのコミュニケーション能力が求められます。
優れた技術と健全な精神の両面が求められるという点において、長屋解体は難度の高い施工だといえるのです。

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最後までご覧いただき誠にありがとうございました。